ロシア上院議長 米国イラン核合意離脱は北朝鮮問題解決に功を奏さず

ロシア議会上院(連邦会議)のヴァレンチーナ・マトヴィエンコ議長は南北朝鮮関係の緊張緩和および米国のイラン核合意離脱に関するロシアのビジョンについて、スプートニクからの取材に答えた。
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マトヴィエンコ議長は、非安定化、深遠へとはまり込んでいく傾向をようやく脱却できた結果、南北朝鮮両国、米国の双方から出された声明には慎重ながらも楽観を禁じ得ないとの見解を表した。

「これにおいてロシア、中国他、国際社会のメンバーが、対立し、最後通牒を突き付け、力の立場から物を語るという政策を捨てるよう、当事国らを後押しする上で大きく貢献したことが見て取れる。現在、南北朝鮮間の対話が最高レベルをはじめとするあらゆるレベルで行われていることは喜びを禁じ得ない。これに朝鮮半島の緊張緩和、非核化が続くよう大いに期待している。」

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マトヴィエンコ議長は、合意達成に大きな役割を演じるのは相互の保証、相互の信頼であり、北朝鮮が核プログラムを拒否しても自国の安全保障レベルが低下することはないと確信できねばならないとして、さらに次のように語っている。

「残念ながら、そしてあなた方もこれをご存じのとおり、米国のイラン核合意からの一方的な離脱は朝鮮半島の核問題を解決する上で最高の土台とはとてもいえない。こうした非常に敏感な分野で一度引き受けた義務を遂行しない場合、不信が生まれる。

北朝鮮議員とのコンタクトに関しては、我々はその活性化を喜んでいる。私は北朝鮮、韓国からの招待を感謝して承諾した。両国の訪問時期は現在検討中だ。」

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