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プーチン大統領はマクロン大統領との会談を総括した記者会見で、終日、会談を行っていたため、事件の調査結果にはまだ目を通していないと断ったうえで次のように語っている。
「あなた方にお話することはすぐにはできない。まだ何が書かれているかも読んでいない。我々のこの件に対する姿勢は次のようなものだ。我々は当初からこの悲劇の調査に関して合同作業を提案してきた。だが驚いたことに、我々は調査に入れてもらえなかった。ウクライナ側は調査に入っている。国際的な規則に違反し、戦闘行為が行われていた領域の上空域を閉鎖しなかったにもかかわらず、ウクライナは調査に入っている。ところがロシアは入っていない。」
「書かれていることを我々が認めるためには、我々が調査に完全な形で参加することが必要だ。」プーチン大統領は語気を強めた。
24日、ウクライナ東部で起きたマレー航空17便撃墜事件を調査する国際調査団は、同機を撃墜したとされる地対空ミサイル「ブーク」をロシア軍第53高射砲ミサイル旅団に属していたものと特定した。
マレーシア航空MH17便(ボーイング777型機)は、2014年7月17日にウクライナ東部ドネツク州で墜落した。ウクライナは墜落について、ドンバス(ウクライナ東部・南部)の義勇軍に責任があるとして非難したが、義勇軍側は非難を否定した。
ロシアは、ウクライナの情報のみに基づいてロシアの論拠を無視した調査の先入観を繰り返し指摘した。