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ソロス氏によると、ドル高や新興市場からの資金の流出が危機の引き金になるかもしれない。イラン核合意やEUと米国の同盟関係の崩壊は必ず欧州経済に損失をもたらし、新興国の通貨切り下げを含む他の問題を引き起こす。ソロス氏は、「全てが上手く行かない可能性がある。上手く行かなかった」と指摘した。
危機回避策としてソロス氏はEUに、アフリカに対するマーシャル・プランの類似政策を取り、年300億ユーロ(約3.8兆円)の資金援助を行うよう提言。これは欧州への移民の波を減らす助けになるはずだと見る。また、EU加盟国に対するユーロゾーン加入の義務を撤廃する必要があるとして「ユーロには未解決の問題があり、ユーロにEUを滅ぼさせてはいけない」とソロス氏は述べた。
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