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このイベントは「ロシアにおける日本年」の公式行事のひとつ。日立ハイテクは世界中の至るところで理科学教育を行なっているが、日本人学校の生徒と現地の生徒が合同で参加したのは、今回が初めてだという。
生徒たちはまず講義形式で電子顕微鏡の仕組みを学んだ。その後日露混合の8チームに分かれ、拡大画像を使ったクイズやミクロパズルの組み立てなど、ゲーム形式で対戦。英語やジェスチャーでコミュニケーションをとりながら、協力してゲームをクリアした。
スペシャルゲストとしてエルミタージュ美術館研究員のデニス・プロクラトフさんが招かれ、出前授業を行った。プラクラトフさんは日立ハイテクの卓上電子顕微鏡ユーザーのひとりで、美術館の科学技術検査部で所蔵品の調査研究を行なっている。電子顕微鏡を使えば作品が作られた年代や素材の特定ができるため、美術品の修復に欠かせないのだという。
モスクワ市1223番学校は、日本語が学べる数少ない学校である。この日、生徒を引率したのは、日本語を教えているマリア・ミズグリナ先生だ。
ミズグリナ先生「年に1、2回は必ずモスクワ日本人学校の生徒さんと会い、文化交流などのイベントをしています。1年間かけてひらがなを学ぶようなゆっくりした授業ですが、3年も学べば、日本語で何か話すことができます。授業では言葉だけでなく日本文化や地理、歴史、日本全体について教えています。日本語を学びたい生徒がもっと増えるように努力しています。」
日本語を3年間勉強している高校一年生のエカテリーナ・ユノワさんは、「日本はとても興味深くて綺麗な国です。生物や物理に関係する色々な発見があってためになりましたし、日本人と会話できたのが良かったです」と話してくれた。
1223番学校の生徒たちに日本についてどう思うか聞いたところ「とても良い国」「日本に住んでみたい」「日本食はとても新鮮だと聞いた」「日本人はよく笑う」などと口々に教えてくれた。また、学校で日本語の授業を受けるだけでなく家庭教師について学ぶほど熱心な生徒や、将来は日本の大学に進学したいと話す生徒もいた。
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