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その爆撃機とは、ロシアのツポレフ社が開発中の長距離航空複合体「PAK-DA」だ。
最新の予測によると、同機は2025年か26年に飛行実験を行い、2028年か29年に本格生産を開始する。
ナショナル・インタレストによると、PAK-DAの機能で現在明らかになっているのは概要だけ。主な装備は、3月にプーチン大統領が紹介した極超音速ミサイル「キンジャール」になるとみられる。
一方記事では、こうしたミサイルは大きなサイズと発射装置の特徴のため、使用が難しい可能性があると指摘されている。発射装置はツポレフ160やツポレフ95に搭載されており、PAK-DAにも用いられるだろう。
同機はステルス技術を用いると予想されており、その場合、兵器が全て機内に収納されるため、「キンジャール」が機外で保管される可能性は低い。
同機はすでに木製の原寸模型と縮小版の模型が作られたという。だが、外見や実際のサイズに関する正確なデータはまだ公表されていない。ロシアの元副首相で露国営宇宙企業「ロスコスモス」のロゴジン総裁は、PAK-DAが「全翼機」の図面で設計されると説明したが、どのような形でこの技術が実現するかは明らかではない。
記事では複数のオープンソースの情報が引かれている。それによると、PAK-DAはエンジン2機を搭載した極超音速機で、給油なしに約1万5000キロの距離を飛ぶことができる。重さは130トン。あらゆる飛行場で用いることも出来るという。つまり、ツポレフ160やツポレフ95より必要な地上滑走距離が短いことを示す。