スプートニク日本
ソ連アニメは有名なキャラクターを世界に贈ったが、現在世界中で知られているのはチェブラーシカだけだ。スプートニクは最も有名でロシア人が最も愛するソ連映画をまとめてご紹介する。
- ワンという名前の子猫
犬の名前「ワン」(ロシア語ではガフ)という名前の猫の冒険を伝えるアニメシリーズ(A Kitten Named Woof)。ワンはソ連アニメスタジオ「ソユーズムリトフィルム」の可愛さと優しさを示す名刺となった。
- 第三惑星の秘密
ソ連が宇宙分野で偉大な成果を残した時代を体現したSFアニメ映画。人類初の有人宇宙飛行をユーリ・ガガーリンが成し遂げて以降、ソ連に住む子どもはみな、宇宙飛行士になることを夢見た。このアニメはまさにそうした夢を体現し、普通の女子学生でさえ父親とともに宇宙へと冒険に向かうことができる未来を映している。
- ヴォーフカ・フ・トゥリデヴャータム・ツァールストゥヴェ
ヴォーフカ・フ・トゥリデヴャータム・ツァールストゥヴェ(Vovka v Tridevyatom tsarstve)は、お話の生活を夢見る怠け者の小学生の話。ある時、お話の世界に入り込むチャンスがやってくる。主人公の性格として、ロシアで出会う様々な性格が皮肉っぽく描かれている。そのため、主人公ヴォーフカの発言は至るところで引用され、今に至るまで古びない。アニメのフレーズは自虐ネタに抵抗がないロシア人たちの会話でよく聞かれる。
- 黄金のレイヨウ
貪欲さとの戦いを歌い上げた美しく教育的な頌歌。黄金のレイヨウ(The Golden Antelope)はインドのお話を基に作られた。アニメは非常に教育的であると同時に小さな視聴者たちを退屈させない。
- ペンギンズ
おそらく、ソ連アニメ1憂鬱な作品。ペンギンズ(Пингвины)の筋を単に繰り返すだけで、感傷的な人びとの目は涙に濡れる。これを子ども時代に観た人は全て、内容が子どもに見せるにはあまりに悲しすぎることに同意するだろう。そしておそらく、多くの人は1度しか作品を観ていない。『ペンギンズ』を観返したくことはないだろうからだ。だが、際限のない愛と親の悲しみに関するこのアニメは「ソユーズムリトフィルム」の最高傑作の1つだと見られている。視聴前にはティッシュのご準備を。
- 昔むかし犬がいました
多くのロシア人が『昔むかし犬がいました』(Once Upon a Dog)を最もお気に入りのソ連アニメだと答える。アニメは当初敵対していた、庭で飼われている犬と野生のオオカミの友情の力を描いた感動作。ある時、1匹が苦境に陥ると、元ライバルは助けにかけつけ、お返しに感謝を得る。アニメは多くの国際賞を獲得。視聴を断固おすすめする。
- 世界最高峰『霧につつまれたハリネズミ』
2003年、日本で『ハリネズミ』は史上最高のアニメ映画に選ばれた。今に至るまでこの作品はロシアの誇りであり、世界に認められた傑作であり続けている。驚くほど哲学的な語りは視聴者を思索に誘い込む。視聴者1人1人がこの作品に何かを見つける。しかも筋は驚くほど単純なのだ。夜ごとにハリネズミはコグマのところにお邪魔して星を数える。彼らは丸太に座ってお茶を飲み、星空を眺める。空は屋根の上、煙突の真上にかかっている。えんとつの右にはこぐまの星が、左にはハリネズミの星がある。