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研究者らは1993年から2013年の20年間のおよそ4万9千人の患者のカルテを調べた。その結果、2型糖尿病患者には膵臓ガンが見つかる確率が2.3倍多いことがわかった。しかもこの際、ガンが見つかる確率が高いのは糖尿病に罹患した最初の段階だった。
レポートには「得られたデーターから糖尿病の初期段階は膵臓ガンが発生する段階で、長期的な糖尿病患者はガンリスクのファクターであるという仮説を立証した」と書かれている。
調査グループはこうした病理とガンの関係は乳がん、前立腺がん、大腸がんなどには適用できないと指摘している。
2型糖尿病は内分泌に関係した病気でインスリンの作用が十分でないためにブドウ糖が有効に使われず、血糖値が高くなってしまう。世界保健機関(WHO)の統計によれば、現在世界には3億4700万人の糖尿病患者が存在しており、その10人に9人が2型糖尿病患者。
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