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土星の衛星に地球外生命の痕跡発見

米サウスウエスト・リサーチ・インスティテュートの学者らが、土星の衛星エンケラドゥスの複数の間欠泉によって噴き上げられた氷の結晶の中に、複雑な有機分子を発見した。今回の発見は、この天体に生物体が存在する確率を高めるものだ。ポータルサイト「サイエンスアラート」が伝えている。
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分析の結果、エンケラドゥスの表面と氷の下にある海の中に、炭素を豊富に含む大きな有機分子があることが示された。この発見は、地球上の海面ミクロ層(SML)に似た有機物質を豊富に含む膜が、エンケラドゥスの海の表面を覆っていることを前提とするものだ。今回の成果は、エンケラドゥスが自らの海の氷層の下に原始的な生命を秘めている可能性がある、との仮説を立証している。

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研究者らは、噴き上げられた氷の結晶の中に、メタン分子よりも約10倍重い有機分子を発見した。

エンケラドゥスの氷でできた表面の下には海が存在し、海中では恐らく、複数の熱水噴出孔が活動し、これらの熱水噴出孔が海水を摂氏90度まで加熱している。

地球の水に似た液体の水が存在し、海中に複雑な有機分子を有するエンケラドゥスは、生命の基本的条件を全て満たしている、今のところ地球以外で太陽系唯一の天体である。

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