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人びとが1986年に立ち入り禁止区域を放棄してから、同区域はヤマネコやネズミ、イノシシ、オオカミなどの多くの野生動物の住処となった。研究によると、動物の生息密度は近隣地域の7倍。さらに、最近になって若いオオカミが立ち入り禁止区域を離れ始めた。
デイリー・メール紙によると、研究チームはGPSがついた首輪を14匹のオオカミにつけた。得られたデータからは、2歳以上のオオカミ13匹は区域から出なかったが、1歳〜2歳の14匹目のオオカミは21日間、「死んだ地区」から300キロ離れた場所を歩いていた。こうした行動は他の個体群に突然変異遺伝子を拡散する可能性がある。
専門家は、区域から出たオオカミが突然変異遺伝子の媒介者になるか確信がない。だが専門家は禁止区域外の個体群のあいだに突然変異遺伝子がどのように拡散する可能性があるかを調べる方針だ。
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