「ドイツのストーンヘンジ」で人間が生贄とされた痕跡が見つかる

前世期末の独ベルリン近郊で建造された「木製のストーンヘンジ」付近で、子どもや女性が生贄にされた痕跡が発見された。学術誌「Antiquity」が、学者らの発表を掲載した。
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「男性の遺骸がないということ、また手が縛られた遺骨や儀式用の供物の破片が集団墓地にあったことは、人間が生贄とされた痕跡を我々が発見したことを物語っている」と、独・バーデン=ヴュルテンベルグ州エスリンゲン郡にある歴史建造物保護局のアンドレイ・スパッツィエ氏は述べた。

ストーンヘンジ:英ウィルトシャー州にある謎の石造物。世界でもっとも有名な考古学的遺跡のひとつ。

1991年、ストーンヘンジによく似た建造物がベルリンから140キロの地点で発見された。発見された遺跡は、石造ではなく、木製だった。

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英国のストーンヘンジと同じように、ドイツで発見されたこの遺跡も同心円(大きな円の中に小さな円がある)で構成され、おそらく同様に儀式的な意味を持っていた。

この場所の周囲では、後頭部を鈍器で殴打されて殺された女性や子供の遺骨が入った穴が約30見つかっている。

学者らは、この新しい謎多き遺跡の解明のため、研究を続けている。

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