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ルイセンコ氏は、「米国は2週間のうちにも160億ドル相当の追加制裁の準備を終えるだろう。一方、中国は報復措置として米製の農作物、自動車、及び水産物に25%関税を発動する」と述べた。
同氏は、「現段階では米中両国の経済や世界貿易に重大な影響を及ぼすことはない。しかし、今後両国の貿易戦争が拡大するおそれがある。米国が2000億ドル相当の追加関税を検討しているからだ。米中間の全面的な貿易戦争にはまた、生産チェーンの不安定化、企業や消費者の信用低下といった重大なリスクを伴い、それが今後投資や経済成長に対して深刻な悪影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らした。
同氏はまた、「国際的な生産チェーンへのロシアの統合は十分に制限されている。金融市場に対する反応に関して言えば、現代ロシア経済は外資流入への依存度が低い」と述べ、他の成長市場と比較した場合の、ロシアが貿易戦争の拡大によって被るリスクは低いとの考えを明らかにした。