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西側諸国及びユネスコを含む国際機関は、パルミラ遺跡の復元を支援する用意があると発表したが、未だに復元作業には参加していない。作業はシリアの専門家によって行われている。
ダマスカス国立博物館のマフムード・アリ・ハムド総館長は記者団に、パルミラにはユネスコ代表部はないと語った。
彫刻を復元する資金は、シリア政府が拠出した。修復後、彫刻は一般公開される。戦時中は機能していなかった博物館は、2か月後に開館する予定。
ダマスカス国立博物館研究所のムハンマド・ハリド・アサド所長は、記者団に次のように語ったー
「我々の8人からなるグループが、奪還されたパルミラ遺跡の彫刻の復元作業を開始した。これは作業の最初の段階だ。今後グループは拡大され、専門家の数が増え、作業量も増える。作業は非常に複雑だ。テロリストらは彫刻を破壊した。我々はそれを文字通り一片ずつ集める。モスクワにあるプーシキン名称国立美術館の専門家からアドバイスを受けている。彼らは文化財の細部やモザイクを復元するためのアドバイスを提供している。これは非常に重要なサポートだ」。
パルミラ遺跡はユネスコの世界文化遺産に登録されている。同遺跡はシリアでの戦争中に「ダーイシュ」によって破壊された。
「ダーイシュ」は2015年5月から2016年3月までと、2016年12月から2017年3月まで「ダーイシュ」に占拠された。