タイ 洞窟の児童救出 マスク氏の小型潜水艦は用をなさず

米企業家イーロン・マスク氏の持ち会社がタイの洞窟の子どもたちの救出用に製作した小型潜水艦は、10日に開始された救出作戦の第3段階ではほとんど用をなさなかった。地元の「ハオ・ソト」紙のオンライン版が救出統一本部のナロンサク・オドットハナコン本部長の発言を引用して報じた。
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オドットハナコン救出本部長は潜水艦について「非常に複雑でハイテク製品ではあるが、このミッションには使うことができない」と語っている。

救出本部は難色を示したものの、潜水艦は洞窟内で実際に浸水テストがなされた。マスク氏はツィッターで救出作戦が行われている間は潜水艦は引き揚げないことを明らかにしており、次の救出作戦に「ひょっとすると必要になるかもしれない」と期待を残している。

タイ、チェンマイ県タムルアン洞窟内で作業するレスキュー隊 2018年7月10日

今回、この潜水艦は用をなさなかったものの、タイの救出本部側は潜水艦の他、技術ソリューションとエンジニアらを届けたマスク氏の支援に深い感謝の意を表している。

ハオ・ソト紙は、マスク氏が多忙な時間を割いて、タイを短時間視察したことはタイのネット、SNSユーザーの心をうったと報じている。マスク氏のタイ訪問の際に会見したプラユット・チャンオチャ首相も感謝の意を表している。

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