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「エナジー・オブザーバー」は、温室効果ガスや有害物質の大気への排出量がゼロの世界初の自立船。その優れた環境性能は、太陽光や風力を水素を燃料とした発電装置を組み合わせて使用することよって可能となっている。水素は船上で直接海水から取り出される。
「エナジー・オブザーバー」の任務は、再生可能エネルギーのみを動力とした船舶の自立航行の効率性を証明し、このような船舶が地球の環境にやさしいことを示すことだ。
2017年、双胴船「エナジー・オブザーバー」は6年かけての世界一周航行に出発した。「エナジー・オブザーバー」は世界50カ国、101の港を訪問する。
トヨタモーターヨーロッパは、この歴史的航行を支援している。「エナジー・オブザーバー」は来年にも北欧に到着する予定で、2020年には夏季五輪が開かれる東京を目指すという。
「エナジー・オブザーバー」プロジェクトの創始者で船長のビクトリアン・エルサ-ル氏は、トヨタモーターヨーロッパが同プロジェクトに参加することをとても嬉しく思うと発表した。
トヨタは、水素を燃料とした移動体の開発に大きな関心を寄せており、日本、欧州、米国で水素燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を発売している。