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ラリー・キング氏が司会を務める政治番組「ロシア・トゥデー(RT)」でラブロフ外相は、「米国は、漁夫の利を占めるため、シリアにおける混乱状態の維持に関心があると分析する者もいる。私はこれがまさに米国が欲していることであるとは信じていないが、事実を見れば、まさにそうとも言える状況が起こっている」と述べた。
同外相は、「イラクやリビアに壊滅的被害をもたらした者」は、国際法違反をしてまでシリアに同様の被害をもたらすことを欲していると指摘する。
同外相はまた、サダム・フセイン元大統領やムアンマル・アル・カダフィ大佐が「独裁者」であったことは事実であるものの、米国やNATOによる介入後に、イラクやリビア住民の苦難が著しく増幅したと主張したうえで、「当該地域の死傷者や祖国から退去することを余儀なくされた人々の数は、フセイン元大統領やカダフィ大佐の執政時と比較して数10万人増加している。もっとも、私はロシアが独裁者を正当化したいと言っているわけではないが」と述べた。