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今回、古代寺院が見つかったのはモレロス州テオパンゾルコのピラミッド内。メキシコ国立人類学歴史研究所、広報部の話によれば、この寺院は学者らが、ピラミッドが2017年9月に発生の震度7.1の地震によって受けた破損の程度を調査していた際に発見された。調査の最中、レーダー探知機がサイズ6m×3mの別の内部建造物の存在をとらえた。
考古学者によれば、ピラミッド自体は、1200年から1521年、スペインによる侵略がはじまった頃に建造されたが、寺院のほうはおそらく、1150年から1200年頃に建造されたものとみられている。研究者らの推測では寺院は、アステカの雨の神・タラロックを礼拝するために建てられている。
寺院の内部からは、香炉や陶磁器の破片が発見された。
BBCによると、専門家らは、他の建造物の内部に寺院を建築するという様式は、ヒスパニック系文化の特徴と指摘する。おそらく、ピラミッドの右側には、太陽と戦いの神・ウィツィロポテトリーを崇拝する寺院が建てられていたと考えらている。
考古学者らは、ピラミッドそのものが地震によって大きく破損したと指摘する。
2017年9月に発生した大地震は記憶に新しい。
この大災害は、植民地時代の教会を含む多くの歴史的建造物に損傷をもたらした。地震による犠牲者は300人を超えている。
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