イージス・アショア、候補地反発で調査延期

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、防衛省は、配備候補地の地元による強い反発を踏まえ、現地調査を行う業者を選ぶ入札を延期する方針を固めた。NHKが伝えた。
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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の弾道ミサイル対策として、日本政府はイージス・アショアを山口県萩市と秋田市にある自衛隊の演習場にそれぞれ1基ずつ配備する方針。NHKによると、防衛省は配備に向け、現地の地質や、生活環境への影響を調べる調査業者を選ぶ入札を26日から受け付ける予定だった。一方で、地元自治体から、防衛省が行った住民説明会だけでは不十分として、調査手続きを延期するよう要請が出ていた。

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要請を受け、防衛省は、住民の理解が得られないまま手続きを進めれば、さらに反発が強まりかねないとして、調査業者の入札延期の方針を固めた。今後、配備についてさらに詳しい説明を行い、改めて手続きを再開したいとしている。米朝首脳会談を受けて北朝鮮が直ちに弾道ミサイルを発射する状況ではないことも、防衛省の判断に影響したとみられるという。

毎日新聞によると、秋田市へのイージス・アショア配備について、小野寺防衛相は24日の記者会見で、夏以降に予定されている実地調査について「現時点で延期はない」と述べ、予定通り進める方針を示していた。

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