中央アフリカ共和国でロシア人ジャーナリストが犠牲に 殺害の動機とは

アフリカ研究所主任研究員・ロシア国際問題審議会(RIAC)の専門家であるワシーリー・フィリッポフ氏は、中央アフリカ共和国で起こった3人のロシア人ジャーナリストの殺害の動機は、同国で数年にわたり続いている宗教対立といった国内状況を背景にした略奪であるとの見方を示した。
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中央アフリカ共和国で3人のロシア人が殺害 マスコミ情報
露外務省は先月30日、中央アフリカ共和国のシビュー市近くで記者証を所持した3人のロシア人ジャーナリスト(オルハン・ジェマリ氏、キリル・ラドチェンコ氏、アレクサンドル・ラストルグエフ氏)が殺害されたと伝えた。同省が伝えるところでは、遺体は同国の首都バンギの病院内の遺体安置所に搬送された。露調査委員会は当該事件を殺害事件として起訴している。

フィリッポフ氏は、「中央アフリカ共和国では長きにわたり平和で穏やかな生活が続いていた。キリスト教徒とイスラム教徒は紛争を起こすことなく共存していたが、ある時一転して『爆発』した。まず始めにイスラム教徒がキリスト教徒の大規模な殺害を行い、キリスト教徒もそれに応戦した。2013年にはイスラム反政府民兵組織『セレカ』が殺害、略奪、誘拐、拷問を始めた。一方、キリスト教徒はセレカに対抗して自警組織『反バラカ(Anti-balaka)』を結成し、恐怖政治を進めていった。そしてフランス人がその状況を利用した。彼らは仲裁人を称して同国に人員を提供したが、結果は状況を悪化させるだけであった。人員提供はその実、彼らの利害、つまりウランやダイヤモンドの確保といった動機に基づいたものであった」と主張する。

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