スプートニク日本
ジェネストは、自らの普通でない外見で有名だった。身体の90%超がタトゥーに覆われていたのだ。「骨を描いたタトゥーを最も数多く自らの身体に入れた人物」(139カ所)、また「昆虫を描いたタトゥーを最も数多く自らの身体に入れた人物」(176カ所)として、ギネスブックにも2回掲載されている。
ジェネストが広く知られるようになったのは2011年、当時人気の絶頂にあったレディー・ガガによる「ボーン・ディス・ウェイ」のビデオクリップに出演した時。その後、複数の劇映画でいくつかの役を演じ(そのうち最も有名な作品は、キアヌ・リーブスと共演した『47RONIN』)、音楽の作曲にも取りかかった。一方で、モデルとしての活動は継続していた。
ジェネストは死の直前、自らのSNSで、自身によって作詩されたとみられる、存在の意味と「古代の狭い死の門」についての詩を公表。この中では、ブードゥー教で万物の始まりと終わりであると考えられている本質的存在「ダムバラー」が言及されている。ファンの多くは、このようにしてジェネストが世界に対し別れを告げたと考えている。