IT・科学

共感を高めるのはどんなゲーム 心理学者が確認

米ウィスコンシン大学マディソン校の心理学者とプログラマーが、子どもの共感を発達させることを目的としたコンピュータゲーム「Crystals of Kaydor」を開発した。実験には11〜14歳の子どもが参加した。論文は学術誌ネイチャーに掲載された。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

ゲームの筋は、宇宙探査船が友好的な宇宙人の住む惑星に墜落したというもの。プレイヤーのミッションは、彼らとコンタクトを取り、宇宙船修理を助けてもらうこと。

問題は、宇宙人たちがプレーヤーの知らない言語を話すことにある。だが、彼らの表情は人間のそれに似ている。そのため、プレーヤーは相手の感情を推し量り、それぞれに適したアプローチを見つけることを要求された。

ゲーム依存症はれっきとした病気 WHOが正式登録
学術誌ネイチャーによると、テストには150人の学生が傘下。彼らは実験前に脳のMRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けた。その後、被験者は2グループに分けられた。第1グループは2週間ゲーム「Crystals of Kaydor」をプレーし、第2グループは人気のアクションゲーム「バスティオン」をプレーした。

実験の結果、第1グループの脳に変化が生じたことが判明。共感と感情に関係する内側前頭前野に新たな神経回路が生まれた。第2グループでは変化は確認されなかった。

研究リーダーのタミ・クラル氏は、子どもたちの感情的な健康とコミュニケーション能力向上に成功したと述べた。

関連ニュース

コメント