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学者らは、細胞死は細胞の一部の損傷から始まり、所謂「死のシグナル」とされる化学物質の放出を引き起こすことを明らかにした。この物質が、細胞の他の部分に徐々に影響を及ぼす連鎖反応を引き起こし、同じような「シグナル」を出す。
さらに、1つの細胞が死滅した後、同プロセスは近くの細胞で続けられる。
学者らによると、「トリガー波」は体内で「死のシグナル」が終わるまで、すなわち完全に死ぬまで広がり続ける。
学者らはこの「波」の速度を細胞死の速度と呼び、30μm/min(1.8 mm/h)であると発表した。
学者らは今回の発見について、がん細胞を自滅させる方法や、例えばアルツハイマー病または筋ジストロフィーにおいて細胞死を防ぐ方法を理解するのを可能にするとの見方を示している。