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UTLCカップは、ユーラシア鉄道連合とサッカークラブ「ロコモティフ・モスクワ」のCSR活動として始まったもので、ロシア鉄道がオフィシャルパートナーとなっている。まだ若い大会だが注目度は高く、ロシア、日本、イタリア、ドイツ、チェコ、ベラルーシ、カザフスタン、中国の強豪クラブが参加し、ハイレベルな戦いを見せた。横浜F・マリノスはグループステージで3連勝し、準決勝ではドイツの「ハンブルガーSV」をPK戦の末に制した。
UTLCカップ日本アンバサダーの三枝洋介さん(EU JAPAN Sports代表)は、ロシアで陸上とサッカーに取り組んだ経験を生かし、日露スポーツの橋渡し役となっている。三枝さんによれば、海外遠征が初めてという選手が多かったにもかかわらず、雰囲気にのまれることなく、集中して試合に臨み、技術と実力を発揮できたという。決勝の舞台が、プロがプレーするロコモティフ・スタジアムだったことも、選手たちのモチベーションにつながった。また、決勝戦では地元ロシアの観客の多くが、マリノスを応援してくれた。
三枝さん「ロシアのスポーツのイメージは、五輪のドーピング事件によってとても悪くなりましたが、サッカーW杯のおかげでかなり変わり、W杯を取材した記者からもこんなに素晴らしい国だと思わなかった、という声をよく聞きました。ロシアと日本が互いに学びあえるように、今後もロシアとスポーツ交流を続けていきます」
三枝さんは、特に育成世代や若手が交流する機会を積極的に設けたいと話している。来年のUTLCカップにも、日本から代表チームを派遣する予定だ。