「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」プロジェクトの第1段階を完了

福島第一原子力発電所事故後、1号機、2号機、3号機で核燃料が溶け、原子炉の格納容器の底を突き抜け、その外側に溶け落ち、「核溶岩」が形成された。日本政府との合意に従い、ロシア国営原子力企業ロスアトムがその調査に取り組んでいる。
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福島第一原発の事故処理作業を計画する際には、安全に処理するために「核溶岩」の場所、成分、物理的及び機械的性質を正確に知る必要がある。

「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」の挙動を予測する方法を計画する
時間の経過と共に「核溶岩」の性質は変化するため、事故処理作業の開始時期を正確に判断するためには、数十年先まで「核溶岩」の特質の変化を予測する必要がある。

これに取り組んでいるのが、ロシアの原子力学者たちだ。

ロシアの専門家らは、事故のあったチェルノブイリ原子力発電所の「核溶岩」のサンプルを調査し、それに基づいて福島第一原発の「核溶岩」の破片のモデルサンプルを作成した。

だがこれはプロジェクトの第1段階にすぎない。ロシアの学者らはプロジェクトの第2段階で、フクシマの「核溶岩」のすべての性質の変化の予測を立てる。この作業は、2019年3月までに完了する見込み。

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