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この研修は新幹線の上下線の間にあけられた幅、深さおよそ1メートルの穴に入り、頭上の間近を通過する新幹線の風圧を体感するというもの。
JR西によると、トンネル内には上りと下りの線路の間に幅約1メートル、深さ約1メートルの中央通路がある。研修は通路に数人がうずくまり、頭上の間近を通過する新幹線2~3本の風圧を体感する。
この風圧を体感する研修が開始されたのは2015年8月に発生した事件がきっかけ。 車体のボルトの締め付け不十分が原因と見られる合金板の落下から、板が側壁、車体に当たって、乗客が負傷した。JR西日本は研修について、不完全な作業が引き起こす結果を認識し、作業の重要性を学ぶのが目的としている。
同様の研修はJR西日本の前にJR東海が2015年度まで5年間行っていた。JR西日本の労働組合は会社側に対し、2017年5月から中止を求めているものの、JR西日本側は要請を聞き入れていない。
研修の安全性やその意義についてはJR西日本社内だけでなく、専門家からも疑問視する声があげられている。
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