米国制裁に対抗のロシア 北朝鮮の港を経由した石炭輸送を開始 専門家

5日、ロシアが米国の対露制裁に対抗し、石炭輸出の輸送に朝鮮民主主義人民共和国のラジン(羅津)港を経由するルートを再開した。この措置は、制裁下にある国どうしが協調して尽力し、制限に屈せず利益を得ることができる事実を見せつけるのが目的であると、運輸に詳しいインフラニュース調査会社のアレクセイ・バズボロドフ代表取締役がスプートニクの取材にコメントした。
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バズボロドフ氏は「これは石炭供給ではなく、石炭の輸送サービスを買うことであり、制裁体制には違反しない」として、制裁は港湾での積み替えサービスの制限には触れていないため、この方法は問題がないと強調している。

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バズボロドフ氏は「これは間違いなく米国の鼻柱をへし折る行為。米国の制裁など無視するというデモンストレーションである」との見方を示している。

沿海地方のタラセンコ知事によれば、ロシアによる石炭輸出を目的とした北朝鮮の港湾インフラの使用は制裁条項には列挙されていない。

バズボロドフ氏によれば、ロシアは以前も北朝鮮を経由した石炭輸出の経験がある。

「ただし流通量は小さく、これが増えるとは思えない。これはある種のデモンストレーションだととらえるべきだ」。

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