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インドの生態環境は崩壊状態に近く、国内では大気汚染による死者が毎分2人となる事態だ。2016年にはデリーだけで汚染スモッグを原因に、およそ1万5千人が早すぎる死を迎えている。インド当局は、デリーの大気汚染対策の国家プラン建設を完遂し、その一環として浄化塔による都市ネットワークを位置づける。
高層タワーは、都市の要所に配置され、お互いを橋で結ぶ。半径およそ2キロメートルの空気の洗浄を行う予定で、エネルギー源は、太陽光電池と水素燃料電池を使用。
汚染スモッグは、高層タワーの下層部分に設置されたフィルターに吸収され、洗浄された空気はタワーの上層階までプロペラで押し上げられ、外に放出される。このプラントによって、毎日320万立法キロメートのきれいな空気が作られることとなる。フィルターに堆積した炭素粒子は、コンクリートやインク、新たなナノカーボン素材で注目を集めるグラフェンの製造に利用される。
アラブ首長国連邦の建築家らは、首都デリーの汚染スモッグの吸収と空気清浄を行うため、100メートル級タワービルによる都市ネットワークを設計した。
© 写真 : Znera