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9月10日、国際宇宙ステーションに向け、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)が出発する。同補給船は、立方体の小型衛星2基を輸送する予定で、11日には、衛星は地球周辺の軌道上に打ち上げられる。飛行途中で、「立方体」の衛星は互いに半分に分離し、衛星間でスチールケーブルが伸び始める。このケーブルにそって、宇宙エレベーターのモデルタイプが、ケーブルクレーンの索道のように、定期的に航行する。
この計画を実現するための設計は、たいへん困難を極めた。「エレベーター」にとって必要なのは、極めて軽量であることだが、そうした場合でも、地球の重力や外部圧力に対する抵抗力、大気圏の風の振動に耐える力といった、とても丈夫な素材が必要となる。
日本の技術者は、「もしこの実験が成功するならば、十分に『宇宙エレベーター』を創設できる基本的な可能性が立証されることとなる」と、確信を深めた。