哀れに思った女の先生が児童を起こさないようにそっと筆箱や教科書をカバンに詰めていると、突然男の子の目が覚めた。見回すと誰もいない。(大変だ。早くおうちに帰らなきゃ)と思ったらしい男児、やおら隣の席の椅子をランドセルと間違えて背中に担ぐと、よたよたしなが出口へと向かった。これには残っていた子どもたちも先生も大爆笑。ところがこの子は寝ぼけているせいか、笑われているわけもよくわかっていなかったようだ。
哀れに思った女の先生が児童を起こさないようにそっと筆箱や教科書をカバンに詰めていると、突然男の子の目が覚めた。見回すと誰もいない。(大変だ。早くおうちに帰らなきゃ)と思ったらしい男児、やおら隣の席の椅子をランドセルと間違えて背中に担ぐと、よたよたしなが出口へと向かった。これには残っていた子どもたちも先生も大爆笑。ところがこの子は寝ぼけているせいか、笑われているわけもよくわかっていなかったようだ。