スクリパリ事件容疑者 ソールズベリー入りの経緯をスプートニク、RT編集部に明かす

英国が、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんが英ソールズベリーで毒物による襲撃を受けた所謂「スクリパリ事件」で容疑をかけているロシア人のアレクサンドル・ペトロフ氏とルスラン・ボシロフ氏は、通信社スプートニク及びテレビ局RTのマルガリータ・シモニャン編集長のインタビューで、情報機関が撮影した写真に写っているのは自分たちであることを確認し、ソールズベリーには旅行者として行ったと語った。
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ペトロフ氏は、RTとスプートニクのインタビューで、GRUで働いているのかとの質問に対し、「いいえ」と答え、ボシロフ氏も「いいえ」と述べ、「私たちは起業家だ」と語った。

ペトロフ氏とボシロフ氏は、ビジネスのためではなく、休暇ために英国を訪れたと語った。

ペトロフ氏は「私たちは4日に戻りました。ロンドンでは雪がとけて暖かくなかったからです。オールドセーラムと大聖堂を訪れたいというはっきりとした目的がありました。これを4日に完了すると決めました」と話した。

スクリパリ氏の親族、同氏は生きていないのではないかと疑う
両氏は、いかなる有毒物質も持っていかなかったと述べ、ソールズベリーのどこにスクリパリ氏の自宅があるのかさえ知らなかったと語った。

また両氏は、英当局が自分たちの人生を1日で奈落の底に突き落としたと述べた。

英国は先に、スクリパリ事件の「容疑者」とする2人の写真を公開し、これはGRUのアレクサンドル・ペトロフ将校とルスラン・ボシロフ将校だと主張した。

3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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