スプートニク日本
ロシア軍ミサイル大砲課のニコライ・パルシン主任は記者団に対し、ウクライナ上空でマレー航空17便ボーイング777機を撃墜したミサイルは、ドルゴプルーデンスコエ社で1986年に製造されたものだったことを明らかにした。
パルシン主任は「ミサイルの製造番号は8720。この製造番号はメーカー側がつけたものだ」と語っている。
パルシン主任は、ミサイルは1986年に製造された後、ウクライナ共和国の軍部隊に輸送されたことを明らかにした。
同ミサイルの輸送先であったウクライナの部隊について、パルシン主任は第223高射砲ミサイル旅団と明言。1986年当時、第223高射砲ミサイル旅団は、パリカルパツキー軍管区の構成に所属しており、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国テルノポリスカヤ州に配置されていた。
パルシン主任は「現在、同旅団はリヴィウ州ストゥルィ市に配置されており、その軍備には依然と変らずミサイルシステム『ブーク』が入っている。注目すべきことに第223旅団は、2014年から始まり、ウクライナによってドネツクおよびルガンスク州における、いわゆ反テロ作戦に幾度も参加させられている」と語った。
ロシア国防省のコナチェンコフ公式報道官は、ウクライナ南東におけるマレー航空17便ボーイング777機の撃墜にロシアのミサイルシステム「ブーク」が関与した証拠として国際調査団に使用されているビデオは、ねつ造されたものだったことを明らかにした。
2014年7月17日、アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア機は、ウクライナのドネツク州で墜落し、乗員乗客298人が全員死亡した。