ドイツはなぜ米国のためにロシア産ガス購買を止めないか 独マスコミが解説

ドイツ経済新聞は、ドイツは米国産液化天然ガス(LNG)を買うことはないとの見方を示した。同紙はその理由を米国産LNGは経済的に得ではなく、エネルギー保障にもならないと説明している。
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ドイツにとって米国産LNGが要らない第1の理由としてドイツ経済新聞が挙げたのは、ドイツには積み出しのために必要なインフラがなく、そうしたインフラ建設費用は膨大となること。記事の評論員はターミナルを建設したところで、その収益性は見込めないと書いている。

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米国産LNGが要らない第2の理由は、ドイツは2050年までに化石燃料の使用を完全にストップする計画を掲げているため、より安価な「ノースストリーム2」が存在する中でさらに新たなガスインフラへの投資が行われるとは考えにくいこと。
この他にもドイツ経済新聞は、ドイツのエネルギー需要のうちロシアが保障しているのはわずか6%たらずであることから、米国はドイツがロシアからの供給に依存していると繰り返しているものの、そうした根拠はないと指摘している。
ドイツ経済新聞は、ドイツ政権はロシアを米国に挿げ替えてエネルギー安全保障を失うようなリスクは犯さないだろうとの見方を示し、米国は「何よりもまず先に米国を」優先させる政策を行い、貿易戦争に積極的に参加していると批判した。

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