スプートニク日本
9月18日、サンクトペテルブルク総合技術大学内に、産業ロボット技術「カワサキ・ポリテク」科学・教育センターが開設された。
開設にともなうセレモニーでは、同大学学長でロシア科学アカデミー会員であるアンドレイ・ルツコイ氏と川崎精密機器&ロボットカンパニーの橋本康彦社長も出席した。
「我々はほんとうについている」と切り出したアンドレイ・ルツコイ学長は、「我々は、現代的で知性に溢れるパートナー、川崎重工に出会うことができた。その結果として、本日、デジタル産業センターの開設となりました」と、ルツコイ学長は強調した。
今年、川崎重工は、創業122年目を迎え、同社がロボット技術の開発をはじめて50年目となる。橋本社長は次のように語った
「産業ロボットははじめ自動車メーカーとの協力からはじまった。いまでは、半導体分野をはじめ、航空機や食品、機械など、さまざまな分野で利用されている。これからの産業の発展にはロボットは不可欠だ」
橋本社長は、川崎重工と科学・教育センターが協力すれば、サンクトペテルブルクのみならず、ロシア中で産業を発展させることが可能となると、確信をもって述べた。
開設のセレモニーでは、10におよぶ最新のロボット技術複合体が展示され、その多くが、各クラスで記録的な成果を勝ち取っている。展示されたあるロボットは、書道の「技能」を披露し、書道の師範である石嶋かおり先生と共演を行った。石嶋先生は、このデモンストレーションに出演するため特別に総合技術大学に来ていた。
関連ニュース