豪全土の店でイチゴから針発見相次ぐ 政府、「食品テロ」伝達に本腰【写真】

オーストラリアの複数のスーパーマーケットが9月の中頃、イチゴを流通から回収し始めた。これは、クイーンズランド州に住む21歳の男性が、イチゴの中にあった針1本の一部を飲み込み、胃の強烈な痛みを伴って病院に搬送されたことを受けた措置だった。
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この後、同国全土でイチゴの中から針が発見されるようになった。15日には、7歳の少女がイチゴの中から針1本を発見。その後、この少女が知らない男性が、イチゴを半分に切った際、イチゴの中から針1本を発見したと通報し、さらにもう1人の男性が、イチゴを流し台で洗ったあと、流し台で針1本を見つけたと通報した。その後、シドニーのスーパーマーケットで購入されたリンゴの中から、女性が針1本を発見。同時に、バナナ1本から金属製の物体が複数発見されたが、警察の情報によると、これは針とは全く関連づけられていない。

​同国の大部分のイチゴ農園が位置しているクイーンズランド州の政府は、「食品テロリスト」に関する情報について10万オーストラリア・ドルの褒賞金を出すと発表。同政府は国民に対して危険を警告し、購入されたイチゴを食べる前に必ず切り分けるよう呼びかけた。

オーストラリア警察は19日、容疑者1人が同警察に出頭したと言明。名前と正確な年齢が伝えられていない容疑者の少年は、イチゴの中に複数の針を密かに入れたことを認めた。何のために、どのようにして少年がこれを行ったのかについては、今のところ分かっていない。政府は捜査を継続しており、拘束された少年は恐らく、他の複数の犯人を模倣したに過ぎないようだ。警察はまた、イチゴの中に針があるとの通報が約100件、最近の数日間で政府に寄せられたものの、そのうち圧倒的多数は悪ふざけだったとも発表し、これらの悪ふざけについても住民は責任を問われる可能性があると警告している。

​オーストラリアのモリソン首相は「食品テロリズム」について、児童ポルノの保管やテロリズムに対する資金援助にたとえたほか、イチゴの中に針を密かに入れたことで拘束され有罪となった者に対する刑罰を禁錮10年から15年にまで引き上げることを議会に対し呼びかけている。

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