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長い間、主に「疑われて」いたのは、クールベの愛人だったとされるアイルランド出身のジョアンナ・ヒファーナンだった。だが新たな調査により、新たな仮説が生まれた。
専門家らは長期にわたり、『世界の起源』に描かれた裸の女性と女性器のモデルがヒファーナンであることに疑問を抱いていた。なぜなら絵に描かれている陰毛は黒いが、ヒファーナンの髪の毛は赤毛だったからだ。
今回、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスとジョルジュ・サンドがやり取りした手紙の中から、『世界の起源』のモデルはフランスのバレリーナ、コンスタンス・クニョーだとする証拠が見つかった。フランスの歴史学者クロード・ショプ氏が、手紙の写しを調査していた際に発見したという。
ショプ氏は、1871年6月付けのデュマ・フィスがサンドに宛てた手紙の「オペラ座のミス・クニョーのデリケートで、輝かしい『インタビュー』を筆で伝えることはできない」という一節に困惑した。ショプ氏は、手紙の原本を調べた。すると、『インタビュー』の箇所は実際には「アンテリユール(内部)」と書かれていたことがわかった。
芸術学者らはショプ氏が発見した証拠について、『世界の起源』のモデルがクニョーであることを99%確信させると考えている。
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