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解雇されたのはケビン・ジャクソン記者。寄稿者であるジャクソン記者との協力が打ち切られたのは、被害者に関するジャクソン記者の侮辱的なコメントが同テレビの価値を反映していないことが原因だという。ワシントン・タイムズ紙の情報によると、問題となったのは、米連邦最高裁判所判事に指名されたブレット・カバノー氏がセクハラを行ったと非難している女性らに対する侮辱的な言葉。ジャクソン記者は米上院司法委員会での公聴会について、被害者らの容姿と業績を嘲笑しながらツイッターで報道し、数多くのコメントを投稿していた。
ジャクソン記者は、被害者の可能性がある女性らに対する侮辱が非道徳的だと指摘したユーザーに対して、「男女同権主義者たちは彼ら自身の最悪の敵であり、(他の全ての)女性の敵だ。それに、男性が決して信用されないことを彼らは望んでいる。私は屈伏しない。何があっても女性は信用されなければならないという考え方なんてくそ食らえだ。嘘つきのふしだらな女というのは、この3人の女のことで、我々は全員、もっと多くのことを知っている」と書き込んだ。
米上院司法委員会は今回、カバノー氏によるセクハラ疑惑の被害者とされる女性の1人による証言を聞いた。パロアルト大学のクリスティン・ブラジー・フォード教授が、30年と少し前に客として知人らのもとを訪れていた際、男2人に襲撃されてベッドに押し倒され、2人のうち1人の男が衣服をフォード氏から脱がせようとしたと語った。この男が、現在米連邦最高裁判事の候補であるカバノー氏だったとされた。カバノー氏は、当時その場所に自らがいたとの事実を否定している。
その場所でどのようなことが起こったにせよ、カバノー氏を巡る疑惑は政治的なもののようだ。民主党は、仮にカバノー氏が最高裁判事となった場合、同裁判所内の勢力バランスが保守派有利に変わると警戒している。
カバノー氏
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