行方不明のサウジ記者、殺害時に自ら録音か

サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が、トルコにあるサウジアラビア総領事館を訪れたまま行方不明となり、館内で殺害されたのではないかとの疑惑が出ている問題について、トルコ政府に近いサバハ紙は13日、カショギ氏が拷問・殺害された際の録音をトルコ当局が入手したと伝えた。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

自ら身に着けていた腕時計型端末「アップルウォッチ」を使ってカショギ氏が音声を録音し、この音声がデータ保管・共有サービスの「アイクラウド」と、総領事館の外にいた婚約者が持っていたスマートフォン「アイフォーン」に送信されていたという。

英国の億万長者、ジャーナリスト失踪を受けてサウジとの協力を中止
ただ、この方法で音声データを送信することは技術的に難しいとの指摘も出ている。

カショギ氏が行方不明となったことについては、トランプ米大統領が、14日に放映されたCBSテレビとのインタビューで、サウジアラビアが背後にいた場合の「厳罰」に言及する一方、同国との武器輸出合意は維持したいとの考えを示している。

カショギ氏は10月上旬に在イスタンブール・サウジアラビア総領事館に入った後、行方不明となった。同氏の婚約者によると、在イスタンブールのサウジ領事館職員が結婚手続きを理由に同氏を領事館に招待したものの、婚約者の方は施設に入ることを拒否された。5時間後、領事館職員は婚約者に対し、「カショギ氏はすでに立ち去った。これ以上待つ必要はない」と伝えた。

同事件の調査を行っているトルコ当局は、サウジ当局に極めて批判的なカショギ氏は領事館内で殺害された可能性が高いとの見方を示している。

関連ニュース

コメント