カリフォルニア大、アルツハイマー病の新薬を発表

カリフォルニア大学の研究チームが、アルツハイマー病予防薬を発見した。研究結果は科学誌『Nature Chemistry』に掲載された。
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アルツハイマー病になると、神経細胞に有害なタンパク質が脳に蓄積され、認知能力の低下に繋がる。新たな薬剤は、アミロイドβ(ベータ)タンパク質のプラークを神経細胞に付着させない。これは脳細胞が死ぬことを防ぐ。

研究者らがアルツハイマー病を患っている際の記憶力を回復させる
プラークが脳細胞に付着する正確な場所は、化合物と細胞表面タンパク質の三次元構造を研究して明らかになった。研究チームはおよそ3万2千を超える薬剤の効果を分析。最も効果的だと判明したのが、ALI6という薬だった。この薬はマウス試験が行われた。

研究チームによると、ALI6には大きな特徴が2つある。例えば、人間にとって毒性を持たず、血流から脳に浸透することが可能だ。これは、アルツハイマー病予防のための薬の最も重要な性質である。

チームは、薬の効果性を確認するためには、人間に投与して試験する前に、動物実験を複数回行う必要があると強調する。

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