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露米の研究者、火星で生命の痕跡を探索する方法を南極で実験

ロシア南極観測隊に参加している隊員らと米航空宇宙局(NASA)の専門家らが南極地方で行っている研究調査は、将来、火星に向かった学術探検隊が活動する際に生じる可能性がある困難を克服するうえで役立つことになる。
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スプートニク日本

ロシアの観測隊の隊長を務めるクレピコフ教授は、研究調査のために南極地方が選ばれた理由について、以下のように説明している。「ロシアのノボラザレフスカヤ基地近くのシルマッヒャー・オアシス周辺では、火星環境に極めて似ている環境が見られる。ここで我々は、バクテリアや微生物といった非常に小さな種類の生命の痕跡を探索するための方法を完成させていく。これらのテクノロジーを、我々は後に火星で応用することになる」。

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クレピコフ教授は、現在行われている研究調査の重要性を確信しており、以下のように話している。「仮に、火星に探査機が到着し、その一方で、生命の痕跡発見を試みるはずの機器が正確に作動しないことを想像していただきたい。そうなると、時間とお金が失われることになる。我々は、必要なテクノロジーを火星環境に似た環境のもとで完成させ、将来には多くの誤りを回避することができる」。

ロシア側は学術計画のほか、プロジェクトの物資調達や補給を提供している。

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