ロシア国内のユネスコ世界遺産 人気トップ10【写真】

ロシアの観光市場調査会社「トゥルスタット」が、ロシア国内にあるユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産の中でも最も頻繁に観光客が訪れるものをリストアップした。
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2018年の人気第1位はモスクワのクレムリンと赤の広場。モスクワの心臓部であり、その歴史はおよそ9世紀を数える。スパスカヤ塔の時計台の鐘で全国の時間が調整される。鮮やかに彩色された9つの玉ねぎ頭を持つ聖ワシリイ大聖堂はモスクワの名刺代わりだ。

モスクワのクレムリン

2位はサンクトペテルブルクの歴史的中心地。ピョートル大帝が1703年に基礎を築いた町の建築アンサンブルは「石中の音楽」と呼ばれる。絢爛な宮殿広場には、ネヴァ川を正面に見据えて冬宮殿が位置する。過去にはロシア帝政時代の宮殿だった冬宮は、世界で最も訪問数が多い美術館の1つ、エルミタージュ美術館になっている。

サンクトペテルブルク

3位はカザンにあるクレムリンの歴史建築複合体。これはカザン市の最も古い地区。これは当初からあるタタールのイスラム教モスクと、イワン雷帝によるカザン併合後に建てられたキリスト教教会が隣接する唯一の歴史的モニュメントだ。

カザンのクレムリン

4位はウラジーミルとスーズダリの白石のモニュメント。白石のモニュメントと呼ばれるのは、12〜13世紀にヨーロッパ・ロシア北東部で、白亜から作られた名作建築だ。この他にない建築スタイルの故郷は、「ロシア黄金の環」の一部であるウラジーミルとスーズダリ。

ウラジーミルとスーズダリの白石のモニュメント

5位はモスクワから北に位置するセルギエフ・ポサードにある至聖三者聖セルギイ大修道院。至聖三者聖セルギイ大修道院は14世紀、古代ロシアの建築家が石造りの教会を建設する際に黄金比を使い始めたときに建てられた。修道院の敷地内では男性修道院が今も機能している。

セルギエフ・ポサード

6位はモスクワから北東に位置する古来からの町ヤロスラヴリの歴史的中心地。ヤロスラヴリは黄金の環の一部。ここでは12世紀の古いロシアの教会を目にし、16世紀のイコンとフレスコ画を楽しむことができる。

ヤロスラヴリ

7位はロシア北西部に位置するロシアで最も古い町の1つであるノヴゴロドの歴史的モニュメント。15世紀に作られた同地のクレムリンは強固な要塞で、幾つもの世紀に渡り古代ロシア国家を西方からの敵の襲撃から守った。

ノヴゴロド

8位はヨーロッパ・ロシア北部に位置するカレリア共和国にあるキジ島。オネガ湖に浮かぶ小さなキジ島では古代ロシアの木造建築が保存されている。2つの多角形の木造教会と鐘楼は風景に調和しており、人間の手によるものではなく、神の造物かと思われるほどだ。

キジ島

9位はヴォログダ州にあるフェラポントフ修道院。15世紀に建てられた男性修道院は今も機能している。修道院の教会では、アンドレイ・ルブリョフの伝統を引き継いだモスクワ派の偉大なイコン画家、ディオニシイが描いた、唯一現存するフレスコ画が保存されている。

フェラポントフ修道院

10位はアルハンゲリスク州にあるソロヴェツキー諸島の歴史文化複合体。白海に浮かぶ6つの小島では、ソロヴェツキークレムリンを含む古代ロシアの歴史文化モニュメントが200以上保存されている。大きな関心を惹くのは、15世紀前半に建てられた、ロシア北部最大のソロヴェツキー修道院だ。

ソロヴェツキー諸島
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