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バーリルズ・ストラテジー・アドバイザーズ」社は、電気自動車の生産から廃棄までのサイクルで生じる環境負荷を分析した。電気自動車とそのバッテリーの生産で消費される電力コストと、車の再充電に必要なエネルギーコストが計算された。また、使用済みバッテリーの処分の難しさも考慮された
専門家らは、最大限、現実的なコストに近づくように計算を行った。承知のように、2021年に向け、電気自動車とそのバッテリーの大量生産を、中国やタイ、ポーランド、ドイツが計画している。これらの国々は現在でも化石燃料を使用。しかも、石炭がその中心をなしている。こうしたもと、電気自動車の生産増加は、石炭・天然ガスによる火力発電所をより活発に稼働させる。その結果、従来の車生産時の排出量をはるかに上回る温室効果ガスが排出される。「バーリルズ・ストラテジー・アドバイザーズ」社の専門家らの計算によれば、電気スポーツカー用の500キログラムのバッテリー生産時に排出される二酸化炭素は、従来のガソリン車生産時より74%多い。
ブルームバーグは、ガソリン車に適用するような厳しい炭素排出量のガイドラインが、電気自動車のライフサイクルに対して設定されていないことを指摘する。