空母「アドミラル・クズネツォフ」改修中の世界最大級ドック あわや沈没

30日にかけての深夜、ロシア北部ムルマンスクで世界最大級の浮遊ドック「PD-50」が海中に沈没しかける事故が発生した。同ドックは空母「アドミラル・クズネツォフ」の改修工事に使われていたもの。事故当時、2台のタワークレーンが落下し、そのうち1台がちょうどドックから離れようとしていた空母の船上に落下した。ロシアのマスコミが報じた。
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ドックにいた第82船舶修理工場の作業員4人が落水し、低体温症で病院に運ばれている。現時点の情報では、4人とも負傷しており、そのうち1人は重体。行方不明者は1人。ドックからは70人近くの作業員が救助された。

空母「アドミラル・クズネツォフ」

事故原因は突然の停電。電気系統が故障し、その後電圧が急上昇したため、タンクが限界を超え、ドックは見る見るうちに沈み始めた。配電の故障は、雪と氷が電線に凍り付き、切断されたのが原因と見られている。

この事故により空母「アドミラル・クズネツォフ」は損傷を免れた。空母は現在、ムルマンスク第35船舶修理工場に停泊している。今回の事故によって修理の工期に影響はない。

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