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NASAの最重要歴史遺産、管理の甘さで紛失

宇宙開発の歴史を物語る極めて貴重な遺産の数々を米航空宇宙局(NASA)が紛失していることが、NASAに設置されている監察総監室(OIG)による監査報告で明らかになった。記録管理と追跡調査の甘さが主な原因だという。CNNテレビが伝えた。
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CNNによると、監察官(IG)が最近、「遺産的価値を持つその資産を特定・管理する十分なプロセスをNASAが有していない」ことを発見。

​このことが、アポロ11号で使われた月面の塵粒子を収めた袋や、月面車のプロトタイプといった品物を追跡できる記録をNASAが失うことにつながったとしている。

NASAは監察総監室に対し、歴史上の品物を取り扱うための改良されたプロセスを2020年5月までに開発すると伝えた。

​監査報告は、1960~70年代のマーキュリー計画やジェミニ計画、アポロ計画の時代の品々について、「NASAが宇宙飛行士や他の職員、契約業者に贈り物として資産を大量に譲渡した」ことが原因で、ネットオークションに出品されているとしている。

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