一部欧州諸国の入国エリア、旅行者に質問する嘘発見器内蔵ロボット設置へ

ギリシャ、ハンガリー、ラトビアの3カ国の国境に、嘘発見器を使って観光客を審査するロボットが設置される。ニュー・サイエンティスト誌が伝えている。
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ロボットは、旅行者に対して質問することができる予定。例えば「あなたのスーツケースの中には何がありますか?」、あるいは「もしスーツケースを開けて中にあるものを私に見せれば、あなたによる答えが真実だったことを確認できますか?」と尋ねることができるという。人工知能(AI)が、返答時の観光客の顔に現れる「微表情(マイクロ・エクスプレッション)」の記録・分析を用いて嘘と真実を見分けることになっている。

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この際にロボットは、質問される観光客の性別や民族、言語に合わせて自ら適応する。審査を通過した観光客は、越境が許可されたことを示す特殊なQRコードを受け取り、それ以外の観光客については、追加審査を実施する国境当局職員らのもとへロボットによって送られる。

このテクノロジーは現在、76%のケースにおいてのみ正確に作動しているが、今のところ実験に参加した人数は僅か30人。それに加えて、実験参加者らは当時、審査を受ける際に嘘をつくよう、特別に依頼されている。実験参加者らの嘘をロボットが見破るかどうか、観察するためだ。依頼が行われていたことによって、実験結果の精度が歪められた可能性がある。テクノロジーの開発者らは、ロボットによる結論の正確性について、近いうちに少なくとも85%にまで改善させることができると確信している。

実験は半年間にわたって続けられる。

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