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制裁はロシアによるクリミアとセバストポリ再統合を受けたものということだ。また、ウクライナ南・東部のドンバスでのロシアによる有害な行動を理由に導入されるという。
クリミアはウクライナの政権崩壊後に行われた住民投票の結果、ロシアの一部となった。ロシアへの再統合賛成には95%以上が投票。プーチン大統領は、クリミア問題は「完全に閉じられた」と述べた。
ロシアと西側の関係はドンバスの情勢が原因で悪化した。ウクライナはドンバスのルガンスク人民共和国およびドネツク人民共和国に対し、2014年4月から軍事作戦を開始。この2共和国は同年2月にウクライナで国家転覆が起きた後、独立を宣言した。西側諸国はロシアに対して一連の制裁を発動したため、ロシアもこれに対する報復措置を講じた。
ロシアはウクライナ国内の紛争当事国ではなく、ドンバスの義勇軍を支援してもおらず、軍を差し向けてもいないことを再三にわたって繰り返してきた。
ロシアはまた、ドンバス正常化についてのミンスク合意の主体ではなく、制裁を用いてロシアと話し合いを行おうとするのは非生産的だとも繰り返している。