イスタンブールのサウジ総領事館で、薬品の痕跡が検出される=アルジャジーラ

トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア総領事館で、サウジアラビアのジャマル・カショギ記者が殺害された事件の捜査が行われ、フッ化水素酸やその他の化学薬品の痕跡が検出された。アルジャジーラが、トルコの検察筋の情報をもとに報じた。
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捜査当局は、カショギ記者の遺体を溶かすために化学薬品が使用された可能性があると考えている。

消息筋によると、酸の痕跡は総領事館の井戸から検出された。

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アルジャーラのイスタンブール特派員、アンドリュー・シモンズ氏は、トルコの捜査担当者らが10月16日から17日にかけての深夜に初めて総領事館を訪れた際に、井戸からサンプルを採取したと伝えた。シモンズ氏は、「捜査担当者らは、総領事館の庭と井戸への完全なアクセスを望んだが、許可されなかった。だが担当者らは、井戸の上部から複数のサンプルを採取することができた」と説明した。

また同氏によると、総領事館近くの下水道および排水システムから採取したサンプルからも、酸の痕跡が検出された。

カショギ記者はサウジ総領事館に入った直後に絞殺された=トルコ検察
10月23日、ジャマル・カショギ氏の遺体はイスタンブールのサウジ総領事館の庭園にある井戸で発見されたとトルコの祖国(ヴァタン)党のドグ・ペリンチェク党首が明らかにした。しかし、トルコのエルドアン大統領はその情報について議会で行った演説で言及しなかった。

カショギ氏は10月上旬に在イスタンブール・サウジアラビア総領事館に入った後、行方不明となった。同氏の婚約者によると、在イスタンブールのサウジ領事館職員が結婚手続きを理由に同氏を領事館に招待したものの、婚約者の方は施設に入ることを拒否された。5時間後、領事館職員は婚約者に対し、「カショギ氏はすでに立ち去った。これ以上待つ必要はない」と伝えた。

同事件の調査を行っているトルコ当局は、サウジ当局に極めて批判的なカショギ氏は領事館内で殺害された可能性が高いとの見方を示している。

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