ロシア、オーストリアに抗議 スパイ疑惑を受け

ロシア外務省はオーストリアでの元大佐のスパイ疑惑を受けて、オーストリア大使を呼び出した。オーストリア政府が、退役した同国軍の元大佐がロシアに情報を流していた疑いがあると発表したことを受け、ロシア外務省は抗議をするとともに、これら声明は2国間関係を複雑にしたと警告した。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

「オーストリアのパートナーが、彼らが有する疑念を、確立した対話チャネルを通じて私たちと話し合わないことを選び、残念ながら、多くの西側諸国にとって慣れ親しんだ手法である、メディアへのセンセーショナルな情報の詰め込みと、私たちへの公的な説明要求に駆け寄ったのはなぜか、困惑を引き起こす」とロシア外務省は強調した。

オーストリア外相、「スパイ・スキャンダル」を理由に訪露を取りやめ
ロシアへ国家機密を漏洩した疑いがあるオーストリア軍の退役した元大佐には、最高で禁錮10年が言い渡される可能性がある。事件を担当する、ザルツブルグ検察庁のホルツライトナー氏が明らかにした。

オーストリアのKronen Zeitung紙が先に報じたところ、オーストリア軍の元大佐が、20年にわたってロシアのために諜報活動を行った容疑で拘束された。元大佐は、オーストリアの空軍、砲システム、移民問題、軍高官多数に関する詳細な情報を収集することになっていたという。

「全方向のメッセージを確認している。特に、国家機密漏洩罪の方面でだ。これは私たちの国では最高10年の禁固刑で処罰される犯罪だ」とホルツライトナー氏は述べた。

オーストリアのクナセク国防相は先に、同省が数週間前に「友好的サービス」から情報を入手したと述べた。報道によると、友好的サービスとはドイツ特殊部隊を指す。

関連ニュース

英国、EUに露情報機関指導部に対する制裁発動を求める=タイムズ紙

スイスで「ロシアのスパイ」に関する調査が始まる

コメント