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訴えの大部分を寄せたのは、軍用車両によって耕作地が損傷を受けたことが判明した農場主ら。それだけでなく、一部の住民は、軍人らが幼稚園や学校、スポーツ施設のそばで用を足していたと指摘していると、スプートニク・インターナショナルが伝えている。
さらに、演習の終了直前、もう1件の事案が発生した。停止命令に従わなかったとされる46歳の自閉症患者の男性をNATOの軍人らが拘束し、手錠をかけたのだ。男性は、兵士ら数百人が演習時に備えて収容された建物の近くを散歩するのが習慣になっていたため、軍人らにとっては疑わしい人物に見えたという。
同演習の報道官は、このような計画外の「不幸な出来事」について既に謝罪している。
NATOによる軍事演習としては過去30年間で最大のものとなった同演習は、10月25日から11月7日まで実施された。NATOは今回の演習の一環として、ロシアの国境付近で数十件の「実験」を行ったという。