スプートニク日本
米国は、軍事作戦「ポケットマネー」の一環として、ベトナム沿岸に機雷を設置した。1972年8月、数機の航空機乗組員が、ベトナムの北部都市ハイフォン南部で、30秒間に30の爆発が起こったのを確認した。さらに、機雷の爆発を示す20~25箇所の海水の濁りも目撃した。当時この地域では、相手国の船舶や潜水艦の航行は記録されていない。
ベトナム沿岸に設置されたのは磁気機雷。このタイプの機雷は第1次世界大戦から使われていた。機雷は、その上を航行する船舶によって生じる磁気の変化に反応し爆発する。大規模な太陽フレアにより発生した太陽風に起因する磁気の変化、つまり太陽嵐によって、一連の機雷爆発が生じた。
研究者らは、現代のハイテク文明が太陽フレアに対して非常に脆弱であると考える。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者らの研究では、太陽嵐によって引き起こされる経済的リスクを評価している。その上で、宇宙空間に巨大なシールドを設置することで問題解決を図ることが提案されている。
関連ニュース