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ストルテンベルグ事務総長は、「もちろん、時には欧州の同盟諸国が米国抜きで何かを行う能力を有していなければならないこともある。我々は、NATOにおける全ての作戦が米国を伴わなければならないと言ったのではなく、単に米国(の存在)が大きいこと、そして米国の存在が不可欠であることが多いと言ったのだ。例えば、リビアでの作戦を私はよく覚えている。というのも、私は当時ノルウェーの首相で、ノルウェーは(同作戦に)合流したからだ」と語った。
事務総長によれば、「リビアの作戦は当初、NATOによる作戦ではなく、欧州によって開始されたのであり、それもドイツではなく、フランスと英国によるところが大きい」という。
また、事務総長は、「最終決定を承認するため、我々がパリで会談した時、NATOはテーブルについておらず、NATOはそこにいなかった。だが、あとになって我々は、NATOと米国による支援や指揮系統、能力を自分たちが必要としていることを理解した」と述べた。
2011年2月中旬、リビアで同国を40年以上統治していたカダフィ大佐の退陣を求める大規模デモが開始。これを発端に政府軍と反カダフィ派が衝突する軍事闘争に発展。国連安全保障理事会は3月17日、リビア上空に飛行禁止区域を設け、国際的な軍事介入を認める決議を承認した。19日に始まった軍事作戦には英仏米に加え、カナダ、ベルギー、イタリア、スペイン、デンマーク、ノルウェーが参加した。
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