サウジ記者殺害 音声記録はサウジの説を否定している

サウジアラビア人の反政府記者ジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害された事件で、トルコ当局が入手したカショギ氏殺害の際の音声記録は、サウジの説と矛盾している。16日、トルコのヒュッリイェト紙が、捜査当局筋の情報をもとに報じた。
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サウジ検察は、同事件で21人を拘束したと発表した。検察は、殺害に関与したとされる5人には死刑を求刑した。サウジ検察の説によると、カショギ氏をサウジに連れ戻す作戦が失敗したあと、同氏の殺害が命じられ、「大量の麻酔薬が投与され、死亡した」という。

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ヒュッリイェト紙によると、トルコは、サウジ最高検察庁の結論と矛盾する多くの証拠を入手している。

7分間にわたる殺害状況の録音では、「生き残ろうとするカショギ氏の必死の試みが聞こえるが、誰かが同氏の説得を試みていることをほのめかすものは一切ない」という。

また消息筋は、カショギ氏は「ロープあるいはポリ袋のようなもので絞殺された」と伝えた。

さらにヒュッリイェト紙は、別の15分間の音声記録が、カショギ氏の殺害が意図的な性質をもっていたという説得力のある証拠となっていると報じている。この15分間の音声記録では、実行犯たちが各メンバーの義務に言及しながら、犯罪計画について事前に話し合っているという。

カショギ氏は10月上旬に在イスタンブール・サウジアラビア総領事館に入った後、行方不明となった。同事件の調査を行っているトルコ当局は、サウジ当局に極めて批判的なカショギ氏は領事館内で殺害された可能性が高いとの見方を示している。

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